株式会社 Conditioning Lab 代表取締役 社長
NPO法人 コンディショニング・ラボ 理事長
 佐々木 阿悠佳


 高度経済成長とともに、私たちは生活の利便性を追究するようになり、生活様式が大きく変化いたしました。また、医療も飛躍的に発展し、栄養の向上、衛生環境が改善され世界一の長寿を誇るようになりました。
 しかし、このような社会の変化は、女性の社会進出による少子化、親子のコミュニケーション不足をもたらし、また、過食と運動不足による肥満、メタボリックシンドローム、身体の虚弱化等は親世代だけでなく、子ども世代でも問題にされるようになってまいりました。さらに、高齢者の介護も新たな問題となり、子どもから高齢者に至るすべての人達の健康をいかに保持増進させるかが、喫緊の課題となっています。
 これらの問題に対して国はエンゼルプランや健康日本21などを策定し、市町村においても健康を守る基本的な方向を実現するための人材の育成と体制整備をめざしています。
 私たちは平成20年から、木津川市において、小・中学生を対象とした基礎体力向上のための体操教室(Jr コンディショニング教室)、子育て支援を目的とした母親と子どものための体操教室(子育て支援 親子ビクス)、敬老会での介護予防教室(敬老会介護予防教室)、さらに知的障害者に対しても就労支援の一環として、体力向上とコミュニケーション能力の向上を目的にトレーニング (就労支援身体づくりセミナー) を指導してまいりました。
 私たちが心がけて行ってきたトレーニングは、子どもから高齢者まで各年齢層に応じたエビデンスに基づいた指導です。
 今後これらの活動をさらに充実・発展させ、行政とも連携をとりながら地域住民の健康の保持増進に寄与するとともに、指導者の育成にも力をいれていきたいと考えています。
 皆様方のご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。